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ハウスクリーニングひなた

魚焼きグリルは、洗う部品と拭く場所を分けます

庫内は、奥まで洗うものではありません。

結論から書きます。魚焼きグリルは、外して洗う部品と、布で拭くだけの場所に分かれます。この線を越えると故障の側に入ります。

洗えるのは受け皿と焼き網、機種によっては扉です。庫内は、冷めてから届く範囲を拭くまで。奥には点火部、センサー、炎が出る部分があり、ここへ水や洗剤、ブラシを入れると点火しなくなることがあります。

においは汚れと別に扱います。洗ったのに残るにおいは、庫内に残った脂が熱で出しているもので、こすって取るものではありません。

※ グリルの構造、外せる部品、水を入れるかどうか、使用できる洗剤は機種ごとに違います。この記事は一般的な家庭用グリルの手入れ順です。作業前に、お使いの機種の取扱説明書を確認してください。

グリルの汚れは、油・焦げ・においの三つ

グリルの中では、三つが同時に起きています。どれに手をつけているのかが分かると、使う洗剤と、やめる場所が決まります。

① 油(魚やお肉から落ちた脂)
受け皿にたまり、庫内の壁と天井へはねます。冷えるとべたつき、温かいうちならほとんど洗剤が要りません。これがいちばん量が多く、いちばん簡単に取れます。
② 焦げ付き(炭になった脂)
焼き網の交差部、受け皿の底、庫内の天井に残ります。同じ場所で何度も加熱されて黒く硬い層になったもので、こする力では落ちません。湿らせて時間を置き、ゆるめてから動かします。
③ におい
庫内に残った脂が、次の加熱で温まって出します。洗った直後でも残ることがあり、残っていても汚れが落ちていないわけではありません。におい専用の手当てが別にあります。

この三つは、場所によって偏ります。受け皿は①が主で、焼き網は②、庫内は①と③です。

油汚れと焦げ付きの性質そのものはキッチンの掃除は、順番を変えるだけで半分になりますでキッチン全体の視点から扱っています。

庫内は「掃除しない」のが基本

「庫内を何年も掃除していない」という状態は珍しくありません。それで良いのかというと、奥まで洗わないという意味では、それが正しい扱いです。

グリルの庫内は、オーブンのような箱ではありません。上と下、または上だけにバーナーやヒーターがあり、その周囲に点火部、炎を見張るセンサー、配線が入っています。ここは水洗いできる場所として設計されていません。

洗う(外して水をかける)
受け皿、焼き網。機種によっては扉、サイドカバー、排気口カバー。
拭く(布に洗剤を含ませて、届く範囲だけ)
庫内の手前、側面、底面、天井の見える範囲。扉の内側のガラス。
触らない
奥の点火部、バーナーやヒーター本体、センサー、配線、炎が出る穴。

この線を越えて得られるものは、ほとんどありません。庫内の奥の黒い層は、落としても見えず、次の数回の調理で戻ります。一方で、センサーを濡らすと点火しなくなり、ヒーターに洗剤をかけると煙が出ます。

では何年も放置した庫内はどうするのか。届く範囲を拭いて、においの手当てをして、そこで止めます。奥が黒いまま残るのは、不具合ではありません。煙や異臭が続く場合だけ、掃除ではなく点検に切り替えます。

※ 庫内を「拭く」範囲も機種によります。説明書に庫内の清掃方法が書かれている場合は、その指示の範囲で行ってください。

始める前に — 道具と安全

用意するもの

  • ゴム手袋(脂と焦げ、洗剤から手を守る)
  • 中性洗剤(受け皿・焼き網・庫内の拭き取り、ほとんどがこれで足ります)
  • 重曹(焦げ付きを湿らせる。つけ置きにも使う)
  • やわらかいスポンジ、歯ブラシ(網の交差部と角に届く)
  • 洗い桶か厚手の袋(受け皿が入る大きさ)
  • 布とキッチンペーパー(庫内へ洗剤を直接かけないため、布に含ませて使う)
  • 乾いたタオル(すすいだあとの水分を取る)
  • 懐中電灯かスマートフォンのライト(庫内の天井を見る。暗いまま手を入れない)

※ 金属たわし、針金、刃物、粗い研磨剤は用意しません。庫内の塗装や受け皿のホーローは、削れたあとでは元に戻りません。

始める前に確認すること

  • 🚨 グリルが完全に冷えてから始める。調理直後の受け皿や網は、見た目では分かりませんが高温です。熱い部品を水へ入れません
  • 🚨 ガスは元栓を閉じる。IHは電源を切る。つまみが消火位置にあること、または運転表示が消えていることを確認します
  • 取扱説明書で、受け皿に水を入れるタイプかどうかを確認する。水ありと水なしで、このあとの手当てが変わります
  • 外せる部品を説明書で確認する。扉、サイドカバー、排気口カバーは、外せる機種と外せない機種があります
  • 外す前の位置と向きを撮る。受け皿と網は前後で形が違うことがあります
  • 庫内の天井をライトで見る。手を入れる前に、どこに何があるかを目で確かめます
  • 換気する。洗剤の表示に従い、窓を開けるか換気扇を回します

部品を外している間はグリルを使いません。洗浄後は完全に乾かし、撮影した向きへ戻します。

何を使うか — 洗剤の選び方

グリルは、洗剤を強くするより温度と時間を使うほうが落ちます。ほとんどの場面は中性洗剤で足り、焦げ付きだけ一段上げます。

中性洗剤(食器用)
受け皿と焼き網の脂、庫内の拭き取りに使います。温かいうちなら、これだけでほぼ落ちます。庫内は布に含ませて使い、庫内へ直接噴霧しません。
重曹
焦げ付きに使います。スプレー、ペースト、つけ置きを汚れの厚みで使い分けます。粒が残った状態で強くこすりません。
セスキ炭酸ソーダ
受け皿の広い面の脂に使えます。アルミ、塗装、表面処理された部品では変色することがあるため、素材が分からない場所には使いません。
酸素系漂白剤
説明書と製品表示で認められた受け皿のつけ置きに使えます。指定の温度、量、時間を守ります。
酢・クエン酸
においの手当てにだけ使います。水で薄めて布に含ませ、庫内の届く範囲を拭きます。焦げ落としには向きません。
使わないもの
塩素系漂白剤は庫内へ使いません。金属部やセンサーに残ると傷みの原因になります。研磨剤入りのクレンザーも、庫内の塗装とホーローの受け皿には使いません。

🚨 酢・クエン酸と塩素系洗剤を同じ場所で続けて使わないでください。組み合わせてはいけない洗剤は混ぜてはいけない洗剤でまとめています。

重曹、セスキ、クエン酸をどの汚れへ使うかは重曹・セスキ・クエン酸の使い分けをご覧ください。この記事ではグリルへ使う場面だけに絞っています。

※ 洗剤の液性、使用できない素材、使用量、放置時間は製品表示で確認します。グリルの部品に使えるかどうかは、機種の説明書を優先します。

部位ごとのやり方

① 受け皿

脂がいちばんたまる部品で、いちばん簡単に落ちる部品でもあります。分かれ目は温度です。

  1. 冷めてから外す。やけどしない温度まで下がったことを確認します。水ありタイプなら、入っていた水を流します。
  2. 固まった脂を紙で取る。そのまま洗うと洗剤と水を無駄に使います。キッチンペーパーで厚みを先に取ります。
  3. 中性洗剤とお湯で洗う。40〜50℃程度のぬるま湯を使うと脂がゆるみます。熱湯は使いません。
  4. 落ちない焦げには重曹を置く。ペーストを置いて20〜30分、乾きそうなら湿らせた紙を重ねます。
  5. すすいで完全に乾かす。角とふちの裏まで水分を取ります。

ホーローの受け皿を金属たわしで削らないでください。表面のガラス質がはがれ、そこから錆びます。黒い斑点がはがれではなく焦げかどうかは、濡らして指でなぞると分かります。

② 焼き網

焦げ付きが残るのは線が交差している部分です。平らな面はスポンジで落ちますが、交差部は歯ブラシでないと届きません。

  1. 冷めてから外す。熱い網へ水をかけません。
  2. 重曹を溶かしたぬるま湯につける。受け皿と一緒に、桶か厚手の袋へ入れて20〜30分おきます。
  3. 歯ブラシで交差部から動かす。網の線に沿って、一方向へ動かします。
  4. 残った部分に重曹ペーストを置く。一度で全部落とさず、二回に分けます。
  5. すすいで乾かす。水分が残ると次の加熱でにおいます。

網の焦げは、落とし切らなくても調理に支障はありません。こすり続けるとコーティングのある網は加工が取れます。変色やつやの変化が出たら中止します。

③ 扉とガラス窓

忘れられる場所です。内側のガラスに脂の膜が焼き付いて、茶色くくもります。外から見えないので気づきにくく、くもったまま年単位で残ります。

説明書に外し方があれば、外して中性洗剤で洗います。外せない機種は、布に中性洗剤を含ませて内側を拭き、固まった膜には濡らしたキッチンペーパーを数分当ててからゆるんだところを拭き取ります。最後に水拭きと乾拭きで洗剤を残しません。

ガラスに研磨剤やメラミンスポンジを使わないでください。細かい傷が入り、かえってくもって見えるようになります。

④ 庫内の届く範囲

受け皿と網を外した状態で、冷めた庫内を拭きます。範囲は、ライトで見えて手が自然に届くところまでです。無理な姿勢で腕を差し込みません。

  1. 乾いた食品くずを取る。先に濡らすと、くずが広がって取りにくくなります。
  2. 布に中性洗剤を含ませる。固く絞ります。庫内へ洗剤を直接吹きません。
  3. 手前 → 側面 → 底面 → 天井の順に拭く。天井は脂が垂れてたまる場所です。下向きに作業するので、顔の位置に注意します。
  4. 水拭きして洗剤を残さない。洗剤が残ると、次の加熱で煙やにおいが出ます。
  5. 乾いた布で水分を取る。濡れたまま点火しません。

🚨 奥の点火部、バーナーやヒーター本体、センサー、配線へ手や道具を入れません。見えない汚れをこすろうとして、ここに触るのがいちばん多い失敗です。

天井の黒い層が厚くても、届く範囲を拭いたところで止めます。削り取ろうとして道具を差し込むより、においの手当てへ進むほうが結果が出ます。

⑤ 排気口

グリルの熱と煙が抜ける口で、天板の奥にあります。カバーの表裏に脂と食品くずがたまり、ここを詰まらせると煙が庫内にこもります。

冷めてからカバーを外し、中性洗剤とスポンジで洗います。網目や角は歯ブラシで軽く洗い、よくすすいで乾かします。開口部の手前のくずは、内部へ落とさないよう先につまみ取ります。

奥へブラシや布を差し込まないでください。排気口の内部にも部品があります。手が届く範囲で止めます。

ガスとIHで変わるところ

ここは機種差がいちばん大きい部分です。同じ「魚焼きグリル」でも、熱源と受け皿の仕様が違うと、やってよいことが変わります。

ガス・水ありタイプ
受け皿に水を入れて使います。水が脂を受けるので受け皿の焦げは少なく、代わりに使うたびに水を入れ替える手間があります。片栗粉水を使えるのはこのタイプです。
ガス・水なしタイプ
受け皿に水を入れません。受け皿の底に脂が直接落ちて固まるため、使用後の手入れの比重が上がります。水や片栗粉水を受け皿へ入れないでください。
IH(電気ヒーター式)
上下または上に電気ヒーターがあります。ヒーターは拭きません。洗剤をかけると煙が出ます。多くが水なしで、受け皿やプレートを外して洗う構造です。
IH(受け皿+プレート式)
専用のプレートや波型の皿を使う機種です。プレート自体は外して洗えますが、コーティングがあるので研磨剤と金属たわしを使いません。

IH のグリルで特に気をつけるのは水です。電気の部品が入っているので、庫内へ水をかけたり、濡れた布で奥を拭いたりしません。固く絞った布で届く範囲だけにします。

また IH には、庫内の温度を見る過熱防止センサーや、漏電を検知する仕組みが入っている機種があります。庫内が濡れていると運転しないことがあり、これは故障ではなく保護が働いた状態です。乾かしてから使います。

ガスコンロ側の天板・バーナー・五徳の手順はガスコンロ掃除のやり方と五徳の掃除方法でご案内しています。

※ 水あり/水なしの判別は、受け皿の形では確実に分かりません。取扱説明書か、本体の表示で確認してください。

センサーと点火部はどうするか

この部分は、掃除する場所ではなく、汚れを確認する場所です。点火しない、途中で消える、という症状の原因になることがあるので、何があるかだけ知っておきます。

点火プラグ
火花を出す小さな部品です。脂が付くと火花が飛びにくくなります。乾いた布か固く絞った布で軽く触れる程度まで。磨いたり、曲げたり、先端を削ったりしません。
立ち消え安全装置(熱電対)
炎が消えたことを検知してガスを止める細い金属の棒です。すすや脂が付くと、炎があるのに消えたと判断して止まることがあります。こちらも軽く拭くまでです。
グリル過熱防止センサー
庫内の温度を見る部品です。脂で覆われると温度を正しく読めません。位置は機種ごとに違い、見えない場所にあることもあります。
バーナーの炎口
炎が出る小さな穴です。吹きこぼれで詰まると炎の出方が変わります。針金や針で突かないでください。穴が広がると戻りません。

🚨 いずれも、水をかけない・洗剤を吹かない・力を入れないの三つを守ってください。ここを濡らして点火しなくなるのが、グリル掃除でいちばん起きやすい故障です。

拭いても点火しない、炎が赤い、すすが出る、ガスのにおいがするときは、掃除を続けずに使用を止めます。汚れの問題ではない可能性があるので、メーカーかガス事業者へ相談してください。

※ 部品の名称と位置は機種によって違います。説明書に清掃の記載がない部品は、触らず、点検を依頼する範囲として扱ってください。

グリルの総ざらい — どこを、どうするか

一覧にすると、洗うものが3つ、拭くものが3つ、触らないものが4つです。

受け皿
外して洗う。使用後ごと。脂がたまる本体。
焼き網
外して洗う。使用後ごと。交差部に焦げが残る。
扉・ガラス窓
外せる機種は洗う/外せなければ拭く。月1回。内側がくもる。
排気口カバー
外して洗う。月1回。詰まると煙がこもる。
庫内の手前・側面・底面
拭く。月1回。布に洗剤を含ませる。
庫内の天井
届く範囲だけ拭く。月1回。脂が垂れてたまる、いちばん忘れられる場所。
点火プラグ・立ち消え安全装置
汚れを見る。軽く拭くまで。水も洗剤も使わない。
過熱防止センサー
触らない。位置が分からなければ探さない。
バーナー/ヒーター本体
触らない。洗剤をかけると煙が出る。
庫内の奥・配線
触らない。手も道具も入れない。

この表で「触らない」が4つあることが、グリル掃除のほとんどです。範囲を決めてから始めると、迷う時間がなくなります。

キッチン全体で見落としやすい16か所はキッチンの掃除は、順番を変えるだけで半分になりますにまとめています。

においが残るときは

洗ったのにおいが残るのは、普通のことです。庫内に残った脂が、次の加熱で温まって出しているもので、こすって取れる種類の汚れではありません。においは別の手当てをします。

空焼きする
受け皿と網を戻し、何も入れずに短時間加熱して、残った脂のにおいを飛ばします。換気しながら、その場を離れずに行ってください。説明書に空焼きの記載や禁止がある機種はそれに従います。
お茶やコーヒーの出がらしを焼く
受け皿に出がらしを広げ、短時間加熱します。煙が出るので換気しながら行い、終わったら取り除きます。
酢水やクエン酸水で拭く
水で薄めて布に含ませ、庫内の届く範囲を拭きます。塩素系の洗剤を使った直後には行いません。
受け皿と網を替えて試す
においの出どころが庫内か部品か分からないときに、原因を切り分けられます。

🚨 焦げたにおいではなく、ガスのにおいがする場合は、においの対策をしないでください。点火せず、元栓を閉じて、ガス事業者へ連絡します。これは掃除の話ではありません。

においが取れないまま煙が増えていく場合も、庫内を強く洗うのではなく点検へ切り替えます。

※ 空焼きができるかどうか、時間、温度は機種によります。説明書に記載がない場合は短時間で止め、異臭や煙が強ければ中止してください。

落ちないときは

焦げが残ったら、力を強くする前に一段戻ります。グリルで落ちない理由は、だいたい次の六つのどれかです。

脂の膜が焦げを覆っている
上に脂の膜が残っていると、重曹が焦げへ届きません。中性洗剤で表面の脂を取ってから、つけ置きへ戻ります。
置く時間が短い
20〜30分では動かない焦げもあります。製品表示の範囲で延ばし、乾かないよう湿らせた紙を重ねます。
汚れが乾いている
乾いた層へ道具を立てると、表面のほうが先に傷みます。濡らして時間を置いてから動かします。
冷たい水で洗っている
40〜50℃程度のぬるま湯に替えるだけで変わることがあります。熱湯は使いません。
汚れではない
ホーローの欠け、コーティングのはがれ、ガラスの焼き付き、金属の変色は洗剤では戻りません。汚れと決めつけて削ると、そこから錆びます。
届かない場所にある
庫内の奥と天井の深いところは、道具が届きません。これは落とす対象ではなく、残す場所です。

洗剤を濃くする、時間を延ばす、道具を硬くするの三つを同時に行わないでください。一つずつ変えて、すすいでから次を判断します。

つけ置きを二回繰り返しても動かない焦げは、落ちない焦げとして残す判断に進みます。見た目のために部品を傷めると、交換する側の出費になります。

やってはいけないこと

  • 🚨 庫内へ洗剤を直接吹かない。布に含ませて使います。センサーや配線へ液がかかると点火不良の原因になります
  • 🚨 センサー・点火部・バーナーへ水をかけない。軽く拭くまでで、磨いたり曲げたりしません
  • 🚨 熱いままの部品に水をかけない。やけどと、急な温度変化による傷みを避けます
  • 🚨 水なしタイプの受け皿へ水や片栗粉水を入れない。水ありタイプ向けの方法です。説明書で確認します
  • 炎口を針金や針で突かない。穴が広がると炎の出方が変わり、元に戻りません
  • ガラス窓にメラミンスポンジや研磨剤を使わない。細かい傷が入り、くもって見えるようになります
  • ホーローの受け皿を金属たわしで削らない。表面がはがれ、そこから錆びます
  • 庫内の奥へ腕や棒を差し込まない。見えない場所をこするために無理な姿勢を取りません
  • 塩素系漂白剤を庫内へ使わない。金属部とセンサーに残ると傷みます
  • 濡れたまま点火しない。部品も庫内も乾かしてから戻し、使い始めます
  • アルミホイルで受け皿を全部覆わない。機種によって禁止されています。水ありタイプでは水位が見えなくなります

上の11項目のうち、最初の四つは故障と事故に直結します。残りは元に戻らない傷みです。

どのくらい時間がかかるか

使用後の手入れは5分ほど、月1回のひととおりは40〜60分ほどが一般的な目安です。

使用後(受け皿と網)
5〜10分ほど。温かいうちなら中性洗剤で洗ってすすぐだけです。乾燥時間は別に見ます。
受け皿と網のつけ置き
手を動かす時間は15〜20分ほどで、置く時間として20〜30分を見ます。待っている間に庫内を拭けます。
庫内の拭き取り
15〜25分ほど。手前から天井まで、水拭きと乾拭きを含みます。
扉・ガラス窓
10〜15分ほど。外せる機種なら洗って乾かす時間を加えます。
排気口カバー
5〜10分ほど。外して洗い、乾かします。
においの手当て
空焼きや出がらしで10〜20分ほど。換気しながらその場で見ます。

つけ置きの待ち時間に庫内を拭くと、全体が短くなります。外した部品を桶に入れてから庫内へ移るのが、いちばん手間の少ない順番です。

※ 上の時間は一般的な手入れの目安です。機種、汚れの厚み、放置期間で変わり、ひなたの施工実績を示す数字ではありません。

どのくらいの頻度でやればいいか

使ったあとに受け皿と網、月1回に庫内と扉と排気口を目安にします。グリルは、使用後の手入れで差がいちばん大きく出る場所です。

使ったあと(毎回)
受け皿と焼き網を洗います。ここを飛ばすと、次の加熱で脂が焦げに変わります。温かいうちなら洗剤がほとんど要らないので、むしろ短く済みます。
月1回
庫内の届く範囲を拭き、扉の内側と排気口カバーを洗います。においが出ていれば、このときに手当てをします。
汚れたとき
脂の多い魚を焼いた日、吹きこぼれた日は、月の予定を待たずに受け皿を洗います。
年に1回
受け皿と網の状態を確認します。ホーローの欠け、コーティングのはがれ、変形があれば、落とすより交換の検討に進みます。

使用の間隔が長い家庭では、月1回を季節ごとに緩めてもかまいません。ただし「使ったあと」だけは間隔を空けないでください。ここを守っていれば、庫内の掃除はほとんど要らなくなります。

※ 上の頻度は一般的な手入れの目安です。調理回数、脂の量、機種の指定に合わせて調整してください。

次に汚れるまでを延ばす

グリルは、汚れてから落とすより、落ちる脂を受け止めるほうが手間が少なくなります。上位の情報でよく紹介される方法を、使える条件と一緒に並べます。

予熱してから焼く
網が温まってから魚をのせると、くっつきにくくなります。網の焦げは、くっついた身が焼けたものがほとんどです。いちばん手間がかからず、条件もありません。
網に油をひと塗りする
網が熱くなってから薄く油を塗ると、さらにくっつきにくくなります。塗りすぎると脂が増えるので薄くします。
受け皿に片栗粉水を入れる
水ありタイプだけの方法です。水に片栗粉を溶かして受け皿へ入れておくと、冷えたときに固まり、落ちた脂ごとはがせます。水なしタイプとIHでは行いません。
受け皿に重曹水を入れる
これも水ありタイプだけです。脂がゆるみやすくなります。
グリル敷石を使う
受け皿に敷いて脂を吸わせる使い捨ての石です。機種と受け皿の形に合うものを選び、水と併用してよいかを確認します。
アルミホイルやグリル用シートを敷く
機種によって禁止されています。熱がこもる、水位が見えない、センサーが正しく働かないなどの理由があります。説明書で確認し、受け皿を全部覆いません。

🚨 この6つのうち、後ろの4つは条件付きです。「掃除が楽になる」として紹介されていても、お使いの機種で認められているかが先に来ます。

条件なしで効くのは予熱です。これだけで網の焦げはかなり減ります。

そのままにすると、どうなるか

庫内の奥が黒いまま残るのは不具合ではありませんが、受け皿と網を放置した場合は別です。

においが料理に移る
残った脂が次の加熱で温まり、焼いたものににおいが移ることがあります。グリルを使わなくなるいちばん多い理由がこれです。
煙が増える
受け皿と庫内に残った脂が再加熱されると煙が出ます。煙が増えたら、まず受け皿を見てください。
炎へ近い可燃物になる
脂と食品くずが厚く残ると、炎や高温に近い可燃物になります。炎、強い煙、焦げたにおいが出たら加熱を止めて安全を確保します。
点火しなくなる
点火プラグや立ち消え安全装置に脂が付くと、火花が飛びにくくなったり、炎があるのに止まったりすることがあります。
排気口が詰まって庫内にこもる
カバーの脂と食品くずで通りが悪くなると、煙と熱が庫内に残ります。
受け皿と網が戻らなくなる
ホーローの欠け、コーティングのはがれ、変形は洗剤では戻りません。放置してから強く削るのが、この状態をつくる経路です。

煙、異臭、点火不良、赤い炎、すすのどれかが続く場合は、掃除を強くするのではなく使用を止めて点検へ切り替えます。

コンロのほかの部分はどうするか

この記事で扱うのは魚焼きグリルだけです。天板、バーナーキャップ、前面の操作部、五徳は、外し方も使える洗剤も違います。グリルの部品と同じ桶へまとめて入れたり、同じ洗剤をそのまま広げたりしません。

部位ごとの手順はガスコンロ掃除のやり方、五徳の材質別のつけ置きと煮洗いは五徳の掃除方法、レンジフードは換気扇掃除のやり方でご案内しています。

キッチン全体をどの順番で回すかはキッチンの掃除は、順番を変えるだけで半分になりますをご覧ください。グリルの部品のつけ置きは、キッチン全体の作業の最初に始めると待ち時間が重なりません。

自分でやる範囲と、頼む目安

自分で進める範囲は、説明書どおりに外せる部品を洗い、庫内の届く範囲を拭いて、乾かして戻せるところまでです。庫内の分解、ヒーターやバーナーの取り外し、センサーの交換は含みません。

自分で進めやすい
受け皿と焼き網の洗浄とつけ置き/扉とガラス窓/排気口カバー/庫内の届く範囲の拭き取り/においの手当て。
清掃を頼む目安
何年も手入れしておらず庫内の天井に脂が重なっている/においが取れない/キッチン全体の油も広がっている/つけ置きと乾燥の時間を確保できない。
部品交換を確認する目安
受け皿のホーローの欠け/網の変形やコーティングのはがれ/扉のガラスのひび/排気口カバーの破損。
メーカー・ガス事業者へ相談する目安
ガスのにおい/点火しない/炎が途中で消える/赤い炎やすす/庫内から煙が出続ける。これは掃除で解決する範囲ではありません。

ひなたのキッチン・換気扇クリーニングは17,600円(税込・キッチン1か所・約2〜3時間)です。グリルは受け皿・焼き網・扉・排気口と、庫内の届く範囲が対象で、機器の分解やセンサーの取り外しには進みません → キッチン・換気扇クリーニング

ご相談のときは、庫内をライトで照らした写真、受け皿と網の状態、本体の型番が分かると判断が早くなります。ガスのにおいや点火不良があるときは、点火して撮影せず使用を止めてください。

よくある質問

Q魚焼きグリルの庫内はどうやって掃除すればいいですか?
A

冷めてから受け皿と網を外し、中性洗剤を含ませて固く絞った布で、手前・側面・底面・天井の順に拭きます。庫内へ洗剤を直接吹かず、最後に水拭きと乾拭きで洗剤と水分を残しません。奥の点火部、バーナーやヒーター、センサー、配線へは手も道具も入れないでください。

Q魚焼きグリルは掃除しない方がいいですか?
A

外して洗える受け皿と焼き網は、使ったあとに洗ってください。一方で庫内の奥は、洗う場所として設計されていないため、奥まで洗わないほうが正しい扱いです。庫内は届く範囲を拭くまでにとどめ、天井の黒い層が残るのは不具合ではありません。

Q何年も掃除していない庫内はどうすればいいですか?
A

届く範囲を拭いて、においの手当てをして、そこで止めます。奥の黒い層を落としても見えず、数回の調理で戻ります。無理に道具を差し込むとセンサーや配線を傷めるため、見た目のために範囲を広げないでください。煙や異臭が続く場合だけ、掃除ではなく点検に切り替えます。

QIHクッキングヒーターのグリル内はどうやって掃除しますか?
A

電源を切って冷めてから、受け皿やプレートを外して中性洗剤で洗います。庫内は固く絞った布で届く範囲だけを拭き、水をかけません。電気ヒーターは拭かず、洗剤もかけないでください。庫内が濡れていると運転しないことがありますが、これは保護が働いた状態なので、乾かしてから使います。

Q庫内の頑固な焦げ付きはどうやって落としますか?
A

先に中性洗剤で表面の脂を取り、焦げへ重曹ペーストを置いて20〜30分おき、ゆるんだところをやわらかいスポンジで動かします。一度で落とさず二回に分けてください。届かない奥と天井の深い部分は、落とす対象ではなく残す場所として扱います。

Qグリル掃除の裏ワザはありますか?
A

手間がいちばん減るのは予熱です。網が温まってから魚をのせると身がくっつきにくく、焦げがほとんど残りません。片栗粉水や重曹水を受け皿へ入れる方法もありますが、これは水を入れて使うタイプだけです。水なしタイプとIHでは行わないでください。

Q受け皿に片栗粉や水を入れてもいいですか?
A

受け皿に水を入れて使う「水ありタイプ」なら使えます。水に片栗粉を溶かして入れておくと、冷えたときに固まり、落ちた脂ごとはがせます。水を入れない「水なしタイプ」とIHのグリルでは入れません。判別は受け皿の形ではなく、取扱説明書か本体の表示で確認してください。

Qグリルは毎回掃除したほうがいいですか?
A

受け皿と焼き網は毎回洗ってください。温かいうちなら洗剤がほとんど要らず、かえって短く済みます。ここを飛ばすと次の加熱で脂が焦げに変わり、落とすのに何倍も手間がかかります。庫内と扉と排気口は月1回を目安にします。

Q中性のキッチン用洗剤で庫内を拭けますか?
A

布に含ませて固く絞り、届く範囲を拭く使い方なら一般に使えます。庫内へ直接吹きかけないでください。センサーや配線へ液がかかると点火不良の原因になります。拭いたあとは水拭きで洗剤を残さず、乾かしてから使い始めます。機種の説明書に使用できる洗剤の記載があれば、それを優先してください。

Qグリル掃除にメラミンスポンジは使えますか?
A

扉のガラスと庫内の塗装には使わないでください。メラミンスポンジは研磨して落とす道具なので、細かい傷が入り、かえってくもって見えるようになります。ガラスのくもりは、中性洗剤を含ませた紙を数分当ててからゆるんだところを拭き取る方法にしてください。

Qグリルのセンサーや点火プラグは掃除できますか?
A

乾いた布か固く絞った布で軽く触れる程度までです。水をかけない、洗剤を吹かない、力を入れないの三つを守ってください。磨いたり、曲げたり、先端を削ったりすると元に戻りません。拭いても点火しない、炎が途中で消える場合は、汚れ以外の原因が考えられるため使用を止めて相談してください。

Q魚焼きグリルの庫内を掃除するプロは何をしていますか?
A

外せる部品を洗剤につけ置きし、その待ち時間に庫内の届く範囲を拭き取ります。範囲はご家庭と同じで、奥のバーナーやセンサーは分解しません。違いは、養生と洗剤の使い分けと、落ちない焦げを見分けてそこで止める判断です。ひなたのキッチン・換気扇クリーニングでもグリルは対象ですが、機器の分解には進みません。

掲載日
2026年11月3日
参照したもの
お使いの機種の取扱説明書(受け皿の水あり/水なし、外せる部品、使用できる洗剤、空焼きの可否、庫内の清掃方法)
日本ガス石油機器工業会「ガスコンロのお手入れ」
東京ガス「魚焼きグリルの掃除は洗剤不要?油汚れの落とし方を解説」
おそうじ本舗「魚焼きグリルの掃除方法|頑固な焦げ・ニオイを簡単に落とす方法をプロが解説」
アズマ工業「魚焼きグリルの掃除方法|頑固な汚れや臭いの解消法をまとめて紹介」
ハウスクリーニングひなた 作業手順書(元栓、冷却、部品管理、庫内の清掃範囲、センサーへ触れない判断、異常時に止める判断)
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※ 掲載内容は2026年10月時点のものです。設備の種類・状態によって、ご案内が変わる場合があります。この記事に監修者は置いていません。設備そのものの可否は、お使いの機器の取扱説明書と製造メーカーのご案内をご確認ください。

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