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ハウスクリーニングひなた

エアコンのカビ取りは、見えている分だけでは終わりません

吹き出し口の黒い点は、いちばん手前にあるものです。

吹き出し口を覗いて黒い点が見えたとき、気になるのは「これは取れるのか」と「体に悪いのか」の2つだと思います。

このページでは、どちらにも断定を避けずに、言えることと言えないことを分けてお答えします。

  • なぜ生えるのか — 3つの条件がそろっている
  • うちのエアコンにカビがあるか、どう見分けるか
  • どこに生えるか — 見える場所と、見えない場所
  • 自分で取れる範囲と、取れない範囲
  • 🚨 体に害があるのか(ひなたが言えること・言えないこと)
  • 次に生えるまでを延ばす順番

※ においが主な困りごとの場合は エアコンの臭いの原因と対策、掃除の手順そのものは エアコン掃除を自分でやる方法 のほうが近いです。

なぜ生えるのか — 3つの条件がそろっている

エアコンの内部は、カビが育つ条件が3つとも最初からそろっている場所です。掃除を怠ったから生えるというより、構造的にそうなっています。

① 水(結露)
冷房は空気を冷やすので、熱交換器の表面が運転中ずっと濡れています。これは故障ではなく、そういう仕組みです。
② 温度
室内機の中は人が快適な20〜30℃のあたりを通ります。カビが育ちやすい帯と重なります。
③ 栄養(ホコリ)
エアコンは部屋の空気を吸い込む機械です。ホコリ・皮脂・料理の油煙・たばこの煙が、濡れた面に付きます。

3つのうち、減らせるのは①の「濡れている時間」と③の「ホコリ」だけです。②の温度は使う目的そのものなので動かせません。

だから予防は、乾かすこととホコリを減らすことの2つに絞られます。この記事の最後の節が、そこだけを書いています。

うちのエアコンにカビがあるか、どう見分けるか

分解しなくても、外から3つ確かめられます。懐中電灯かスマートフォンのライトを用意してください。

  1. 運転を止めて、電源プラグを抜きます。
  2. 吹き出し口を下から照らします。奥に筒状の羽根(送風ファン)が見えます。そこに黒い点が並んでいたらカビです。
  3. ルーバー(風向きの羽根)の裏側を見ます。手で動かさず、見える角度のまま。黒い斑点が出ていることがあります。
  4. フィルターを外して、その奥を見ます。アルミの板が並んだ面(熱交換器)が黒ずんでいないか。

この3つのどれかで黒い点が見えたら、それは「生え始め」ではありません。見えている場所はいちばん手前で、奥はもっと進んでいるのが普通です。

吹き出し口に黒い点が並んでいる
🚨 いちばん分かりやすい合図。送風ファンに付いています
つけた瞬間だけにおう
カビの可能性が高い → においの切り分け
風が弱くなった
フィルターの目詰まりが先。カビとは限りません
何も見えないしにおわない
それで構いません。見えないものを探して分解する必要はありません

※ 🚨 覗くだけにしてください。手や道具を入れると羽根が変形し、異音と風量低下になります。

カビの総ざらい — どこに生えるか、どこまで見えるか

エアコンのカビは濡れる場所に集まります。場所ごとに並べます。

壁掛けエアコンの室内機を横から切った断面図。①送風ファン・②熱交換器・③ドレンパンは分解しないと届かない範囲としてオレンジで、④吹き出し口とルーバーの表面・⑤フィルターは自分で掃除できる範囲として青緑で塗り分けてある。青灰色の破線が外から見える表面を示し、①は手前の羽根数枚、②はフィルターを外した面だけが見え、③は見えない。別枠で⑥ドレンホースの中を図示。 壁掛け室内機を横から見た模式図。青緑の④吹き出し口とルーバーの表面、⑤フィルターが自分の掃除範囲。オレンジの①送風ファン、②熱交換器、③ドレンパンは分解しないと届かない。青灰の破線は外から見える表面。①は手前の羽根数枚、②はフィルターを外した後の面のみが見え、奥行き部分は見えない。③は外から見えない。⑤のホコリは②③の栄養になる。⑥ドレンホースの中はカビというよりぬめり。見えているカビを拭いても終わらないのは、②熱交換器が上流にあるから。①の黒い点は、②で育ったものが風で運ばれて付いた結果であることが多い エアコンのカビと、見える範囲「見える」と「自分で取れる」は、別です。④⑤ 自分で掃除できる①②③ 分解しないと届かない外から見える表面※②はフィルターを外した後壁掛け室内機を横から切った断面①②③④⑤フィルターを外した状態② 見えるのは面だけ奥行き部分は見えない① 見えるのは手前の羽根、数枚だけ風の流れ①②③は分解しないと届かない①送風ファン吹き出し口の奥の筒いちばん多く、いちばん見える。ただし、見えるのは手前の羽根数枚だけ。②熱交換器アルミの板が並んだ面カビの出発点。冷房中ずっと濡れている。フィルターを外すと面は見える。奥は見えない。③ドレンパン結露水の受け皿外からは見えない。④⑤が自分で掃除できる範囲④吹き出し口とルーバーの表面拭ける⑤フィルター洗えるここのホコリが②③の栄養になる。⑥ ドレンホースの中⑥屋外へ出ている管カビというよりぬめり管の内部を拡大して表示見えているカビを拭いても終わらないのは、②熱交換器が上流にあるから。①の黒い点は、②で育ったものが風で運ばれて付いた結果であることが多い※位置関係と見える範囲を示す模式図です。部品の配置・見える範囲は、機種や見る角度によって異なります。 壁掛けエアコンの室内機を横から切った断面図。①送風ファン・②熱交換器・③ドレンパンは分解しないと届かない範囲としてオレンジで、④吹き出し口とルーバーの表面・⑤フィルターは自分で掃除できる範囲として青緑で塗り分けてある。青灰色の破線が外から見える表面を示し、①は手前の羽根数枚、②はフィルターを外した面だけが見え、③は見えない。別枠で⑥ドレンホースの中を図示。 壁掛け室内機を横から見た模式図。青緑の④吹き出し口とルーバーの表面、⑤フィルターが自分の掃除範囲。オレンジの①送風ファン、②熱交換器、③ドレンパンは分解しないと届かない。青灰の破線は外から見える表面。①は手前の羽根数枚、②はフィルターを外した後の面のみが見え、奥行き部分は見えない。③は外から見えない。⑤のホコリは②③の栄養になる。⑥ドレンホースの中はカビというよりぬめり。見えているカビを拭いても終わらないのは、②熱交換器が上流にあるから。①の黒い点は、②で育ったものが風で運ばれて付いた結果であることが多い エアコンのカビと、見える範囲見えていても、届かない。④⑤ 自分の範囲①②③ 分解が必要青灰の破線=外から見える表面壁掛け室内機を横から切った断面フィルターを外した状態①②③④⑤②は面だけ見える①は手前の羽根、数枚だけ①②③は分解しないと届かない①送風ファン吹き出し口の奥の筒。いちばん多く、いちばん見える。見えるのは手前の羽根数枚だけ。②熱交換器アルミの板が並んだ面。カビの出発点。冷房中ずっと濡れている。フィルターを外すと面は見える。奥行きのある部分は見えない。③ドレンパン(結露水の受け皿)外からは見えない。④⑤が自分で掃除できる範囲④吹き出し口とルーバーの表面ここだけは自分で拭ける。⑤フィルター自分で洗える。ここのホコリが②③の栄養になる。⑥ ドレンホースの中⑥屋外へ出ている管カビというよりぬめり管の内部を拡大して表示見えているカビを拭いても終わらないのは、②熱交換器が上流にあるから。①の黒い点は、②で育ったものが風で運ばれて付いた結果であることが多い※位置関係と見える範囲を示す模式図です。配置や見える範囲は機種・角度で異なります。
図1:青灰の破線が「外から見える範囲」です。①は手前の羽根数枚、②は面だけ、③は見えません。
① 送風ファン(吹き出し口の奥の筒)
🚨 いちばん多く、いちばん見えます。羽根の1枚1枚に黒い点が付きます。ただし外から見えるのは手前の数枚だけです
② 熱交換器(アルミの板が並んだ面)
🚨 カビの出発点。冷房中ずっと濡れている場所。フィルターを外すと面は見えますが、奥行きのある部分は見えません
③ ドレンパン(結露水の受け皿)
水がたまる場所。外からは見えません
④ 吹き出し口とルーバーの表面
✅ ここだけはご自身で拭けます
⑤ フィルター
✅ ご自身で洗えます。ここのホコリが②③の栄養になります
⑥ ドレンホースの中
屋外へ出ている管。においの原因になりますが、カビというよりぬめりです

🚨 ④⑤がご自身の範囲で、①②③は分解しないと届きません。この線はカビでも変わりません → エアコン掃除を自分でやる方法

「見えているカビを拭けば終わり」にならないのは、②が上流にあるからです。①の黒い点は、②で育ったものが風で運ばれて付いた結果であることが多くなります。

始める前に — 道具と安全

用意するもの

  • 懐中電灯(スマートフォンのライトで足ります)
  • 掃除機(フィルターのホコリを吸う。乾いた状態で)
  • 薄めた中性洗剤(吹き出し口とルーバーの表面を拭く用)
  • 乾いた布を2枚(拭く用と、仕上げの乾拭き用)
  • 新聞紙かビニール(真下の床に敷く)
  • 脚立。🚨 椅子やベッドの上に立たないでください

※ 塩素系のカビ取り剤と、エアコン用の洗浄スプレーは入れていません。理由は下の「何を使うか」に書いています。

始める前に確認すること

  • 🚨 運転を止めて、電源プラグを抜く。ブレーカーからの配線なら、そのブレーカーを切ってください
  • 換気する。窓を開けてから始めてください
  • 真下に水がかかるものを置かない。テレビ・コンセント・寝具
  • フィルターの外し方を取扱説明書で見る。爪の位置が機種で違います
  • 乾かす時間を見込む。フィルターは半日〜1日。濡れたまま戻すと逆効果です

自分で取れる範囲と、取れない範囲

④ 吹き出し口とルーバーの表面 — 拭き取り

ご自身でカビに直接触れられるのは、ここだけです。

  1. 電源プラグを抜きます。(抜いていないと途中でルーバーが動きます)
  2. 薄めた中性洗剤を布に含ませ、固く絞ります。
  3. 手前から見える範囲だけを拭きます。
  4. 乾いた布で水気を取ります。
  5. 窓を開けたまま送風で30分ほど回して乾かします。

🚨 ルーバーを手で回さないでください。モーターでつながっていて、折れると閉まらなくなります。

拭いても数日で黒い点が戻る場合、それは上流(②熱交換器)から運ばれてきています。拭き方の問題ではありません。

⑤ フィルター — ホコリを断つ

フィルター自体にカビが出ることもありますが、ここの本当の役目は「②③に行くホコリを減らすこと」です。カビ取りというより兵糧攻めです。

手順は エアコン掃除を自分でやる方法 にまとめています。要点は3つだけです。

  • 水洗いの前に、乾いた状態で掃除機。濡らすと網目に練り込まれます
  • 裏側(きれいな面)から水を当てる。目詰まりが押し出されます
  • 🚨 完全に乾かしてから戻す。濡れたまま戻すのがいちばんよくありません

①②③ 送風ファン・熱交換器・ドレンパン — 届きません

ここは洗剤や道具を変えれば届く、という場所ではありません。

  • 送風ファンは羽根の間が数ミリで、外から布も棒も入りません。入れると変形します
  • 熱交換器はフィンが薄く、ブラシで押すと曲がります。曲がると風量が落ち、素人では戻せません
  • ドレンパンは本体を分解しないと外せません
  • すぐ横に基板とモーターがあります。濡らせない場所です

ここを洗うのは、養生をして、洗って、汚水を受けきる作業になります。道具の問題ではなく段取りの問題です → 完全分解洗浄とは/汚水はどうなるのか

何を使うか — スプレーとカビ取り剤について

ご自身の範囲で要るのは薄めた中性洗剤だけです。強い洗剤を使う場面がありません。

中性洗剤(薄めて)
✅ 吹き出し口とルーバーの表面。これで足ります
水
✅ フィルター
塩素系のカビ取り剤
🚨 エアコンには使わないでください。浴室用に作られていて、アルミ・樹脂・基板を想定していません。腐食と変色の原因になります
アルコール
⚠️ 樹脂を白くすることがあります。使うなら目立たない場所で試してから
「エアコン洗浄スプレー」
🚨 ひなたはおすすめしていません(下)

洗浄スプレーをおすすめしない理由は3つです。

  • すすげない。吹きかけた薬剤と溶けた汚れを流す経路がありません。内部に残って、次の汚れの土台になります
  • 電装部にかかる危険がある。熱交換器のすぐ横に基板があります
  • 届く範囲が②熱交換器の表面まで。カビがいちばん見える①送風ファンには当たりません

つまり「いちばん見えているところに届かず、しかも残る」のが問題で、商品の良し悪しの話ではありません。

※ ひなたは商品名を挙げて順位をつけることはしていません。お使いになる場合は、容器の注意書きと、お手持ちの機種の取扱説明書をご確認ください。

🚨 体に害があるのか — 言えることと、言えないこと

いちばん多いご質問です。ここは正直に書きます。

ひなたは清掃業者で、医学的な判断はできません。「このくらいなら大丈夫です」とも「危険です」とも申し上げられません。

そう書く理由が2つあります。

① 数値で切る物差しが、公的にありません
建物の空気環境について国が定めている基準は7項目です(浮遊粉じん・一酸化炭素・二酸化炭素・温度・相対湿度・気流・ホルムアルデヒド)。この条文に「真菌」「カビ」という語は1度も出てきません。そもそも住宅はこの基準の対象外でもあります
② 症状の原因を切り分けられません
咳やだるさには、ほかにも多くの原因があります。エアコンのカビが原因だと特定できるのは医師であって、清掃業者ではありません

気になる症状があるときは、掃除を頼む前に医師にご相談ください。これは順番の問題です。

そのうえで、ひなたが言えることは1つだけです。

できること
カビが育つ条件(濡れている時間とホコリ)を減らすこと。そしてすでに生えているものを、分解して物理的に取り除くこと
言わないこと
🚫 「掃除すれば体調がよくなります」とは申し上げません。そう書いている情報を見かけますが、ひなたには確かめる手立てがありません

※ 参照: 建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令(第2条・空気環境の調整。2026年10月15日に条文を確認)。この法律が対象にしているのは一定規模以上の建物で、住宅は含まれません。「住宅にも基準がある」という意味ではありません。

機種で変わること

カビの出かたそのものは機種であまり変わりませんが、手入れの範囲と、頼んだときの手間が変わります。

壁掛け(いちばん多い)
この記事が前提にしているもの。
お掃除機能付き(フィルター自動清掃)
🚨 カビには効きません。自動なのはフィルターだけで、①②③は掃除されません。部品が多いぶん分解洗浄の時間が1時間ほど長くなります
内部クリーン機能付き
運転後に内部を乾かす機能です。カビを取るものではありませんが、①の「濡れている時間」を減らすので予防としては効きます。オンにしておいてください
天井埋込(ビルトイン)
フィルターは下から外せます。奥は養生の範囲が広くなります。
窓用(ウインドエアコン)
室外機が一体です。構造が違うので分解洗浄を受けていない業者があります
使っていない期間が長い機種
湿ったまま半年置かれていることが多く、久しぶりに付けたときに強く出ます

ご自身の機種は本体の型番で分かります → 型番の調べ方

取れないときは、どこまで来ているか

「拭いたのに戻る」「スプレーしたのに変わらない」。やり方の問題ではなく、届いていないことがほとんどです。

数日で黒い点が戻る
上流(②熱交換器)から運ばれてきています。手前を拭いても供給元が残っています
拭いた場所だけきれいで、奥は黒いまま
いちばん多い状態。外から届く範囲は、羽根の手前の数枚だけです
スプレーしても変わらない
届く範囲が②の表面までで、①送風ファンには当たりません
フィルターを洗ってもにおう
出どころがフィルターではありません → においの切り分け
乾かしても翌日にはにおう
①②③に水がたまったままの可能性があります
黒い点ではなく面で黒ずんでいる
年数の経ったカビか、油煙とホコリが固まったもの。どちらも分解の領域です

切り分けの決め手は1つです。吹き出し口を照らして、奥の羽根に黒い点が並んでいたら、そこはご自身では届きません。洗剤を変えても道具を変えても同じです。

やってはいけないこと

  • 🚨 電源を入れたまま内部を触らない。必ずプラグを抜いてから
  • 🚨 吹き出し口から奥へ手や道具を入れない。送風ファンの羽根は薄く、変形すると異音と風量低下になります
  • 🚨 塩素系のカビ取り剤を使わない。浴室用です。アルミと樹脂と基板を想定していません
  • 🚨 本体に水をかけない。基板とモーターが入っています
  • ルーバーを手で動かさない。モーターでつながっており、折れると戻りません
  • 熱交換器のフィンをブラシで押さない。曲がると風量が落ち、素人では戻せません
  • フィルターを濡れたまま戻さない。カビの条件を自分でそろえることになります
  • 自分で分解しない。戻せなくなるのと、メーカーの保証の扱いが変わることがあります
  • 換気せずに作業しない。窓を開けてから

※ メーカー保証の扱いは機種と販売店によって違います。ひなたから可否を断定することはできません。保証書と取扱説明書をご確認ください。

どのくらい時間がかかるか

カビがあるかの確認(3か所を照らす)
5分
吹き出し口とルーバーの表面を拭く
10〜15分
フィルターを外して掃除機と水洗い
10分(乾燥を除く)
フィルターを乾かす
🚨 半日〜1日
拭いたあとの送風
30分(人は付いていなくてよい)
ご自身の範囲ぜんぶ(乾燥の待ち時間を除く)
30分前後
分解洗浄(業者)
1台1.5〜2.5時間。お掃除機能付きは2.5〜3.5時間

ご自身の作業は30分で終わります。時間がかかるのは乾燥で、そこは待つだけです。朝に洗えばその日のうちに戻せます。

※ 上は一般的な手入れの目安です。ひなたは自社の施工データをまだ持っていないので、「当社の実績では」という形では出しません。

どのくらいの頻度でやればいいか

冷房を使った日は毎回
送風か内部クリーンを1〜2時間。これがいちばん効きます
2週間に1回
フィルターのホコリを掃除機で吸う
月に1回
フィルターを水洗い。吹き出し口を照らして確認
シーズンの始め
久しぶりに使う前に、窓を開けて30分ほど送風
年に1回
分解洗浄(業者)→ エアコン掃除の頻度

「一年でカビだらけになりますか」というご質問をいただきます。使い方で大きく変わるので年数では言い切れませんが、冷房後に乾かしているかどうかで、同じ1年でも状態がかなり違います。

ひなたは自社の施工データをまだ持っていないので、根拠のない目安の数字は出しません。上は一般的な手入れの区切りとしてお伝えしています。

次にカビが生えるまでを延ばす

最初の節で書いたとおり、減らせるのは「濡れている時間」と「ホコリ」の2つだけです。効く順に並べます。

  1. 冷房を切る前に、送風か内部クリーンを1〜2時間かける。これが1番です。濡れたまま止めるのがいちばん悪い使い方で、ここを毎回やるだけで出かたが変わります。
  2. 2週間に1回、フィルターのホコリを取る。水洗いまでしなくても掃除機だけで違います。ホコリはカビの栄養です。
  3. 部屋のホコリを減らす。エアコンは部屋の空気を吸っています。床のホコリが減れば、吸い込む量が減ります。
  4. 冷房の設定温度を下げすぎない。温度差が大きいほど結露の量が増えます。
  5. シーズンの終わりに送風で半日回してから止める。湿ったまま半年置くと、次に付けたときに強く出ます。
内部クリーン機能
自動で1番をやってくれる機能です。オンにしておいてください。運転後にしばらく送風音がするのは正常です
暖房でカビは死にますか
🚨 内部が高温になるわけではありません。暖房は室内機から温かい風を出しますが、熱交換器の表面がカビを殺すほどの温度になる機能ではありません。暖房シーズンにカビが目立ちにくいのは、結露が起きないぶん増えにくいためです
防カビのコーティング
業者が分解洗浄のあとに行うものです。生えているカビを取ってからでないと意味がありません。順番が逆だと効きません
置き型の消臭剤
においを別のにおいで覆うもので、カビは減りません

いちばん効くのは1番です。残りを全部やって濡れたまま止めるより、乾かすほうが生えません。

そのままにすると、どうなるか

量が増える
条件がそろったままなので、時間に比例して広がります
においが強くなる
風に乗って部屋に出ます → においの切り分け
風が弱くなる
熱交換器のフィンの間が詰まると、空気の通りが悪くなります
水漏れが起きることがある
ドレンの経路が詰まると、結露水の行き場がなくなります
分解洗浄の手間が増える
固着したぶん作業時間が延びます。1回で落ちきらないこともあります
樹脂に色が残ることがある
ここまで来ると、洗っても黒ずみが抜けません。汚れではなく素材が変わっています

※ 体への影響については上の節のとおりで、ひなたからは判定できません。ここに書いたのは、設備に起きることだけです。

賃貸の場合

備え付けのエアコンは建物側の設備であることが多く、扱いが持ち家と違います。

  • フィルターの掃除は入居者の日常の手入れとされているのが一般的です
  • 🚨 分解洗浄を頼む前に、管理会社かオーナーにご確認ください。費用をどちらが持つかは契約によって変わります
  • 入居時からカビがあった場合は、先に管理会社へ。写真を撮って日付とともに残しておくと話が早くなります
  • 水漏れ・効かない・異音は、掃除ではなく設備の不具合の可能性があります
  • ひなたから負担区分を判定することはできません。賃貸借契約書と管理会社・オーナーにご確認ください

国土交通省の原状回復のガイドラインは指針で、個別の契約を上書きするものではありません。

自分でやる範囲と、頼む目安

ご自身でできる
吹き出し口とルーバーの表面を拭く/フィルターを洗う/冷房後に乾かす
頼む領域
送風ファン/熱交換器/ドレンパン/ドレンホースの内部
頼んだほうが早い合図
🚨 吹き出し口の奥に黒い点が並んでいる/拭いても数日で戻る/面で黒ずんでいる/においが取れない
清掃ではない領域
効かない・異音・エラー表示(修理)/室内機の取り外しと取り付け(工事)

ひなたのエアコンクリーニングは13,200円(税込・1台・標準作業)です。設備の種類と状態を確認したうえで金額を確定してからご案内し、作業当日に追加の料金はいただきません → エアコンクリーニング

※ 🚨 洗っても黒ずみが残ることがあります。樹脂に色が入っている場合は、汚れではなく素材が変わっているためで、清掃では戻りません。現物を確認して、どこまで戻るかをお伝えしてから作業します → お受けできない作業

よくある質問

Qエアコンのカビは体に害がありますか?
A

ひなたは清掃業者で、医学的な判断はできません。理由は2つあり、建物の空気環境について国が定めている基準(浮遊粉じん・一酸化炭素・二酸化炭素・温度・相対湿度・気流・ホルムアルデヒドの7項目)にカビの数値が入っておらず数値で切る物差しが無いこと、咳やだるさの原因を特定できるのは医師であることです。気になる症状があるときは、掃除を頼む前に医師にご相談ください。

Qエアコンのカビは自分で取れますか?
A

取れるのは吹き出し口とルーバーの表面だけです。薄めた中性洗剤を固く絞った布で、見える範囲を拭きます。カビがいちばん多い送風ファン、出発点である熱交換器、結露水がたまるドレンパンは、分解しないと届きません。

Q吹き出し口の黒い点はカビですか?
A

多くの場合カビです。ただし、見えているのは奥の羽根の手前の数枚だけで、その奥はもっと進んでいるのが普通です。拭いても数日で戻る場合は、上流の熱交換器から運ばれてきています。

Qエアコンのカビ取りに市販のスプレーは使えますか?
A

ひなたはおすすめしていません。理由は3つで、すすぐ経路がないので薬剤と汚れが内部に残ること、熱交換器のすぐ横に基板があり電装部にかかる危険があること、届く範囲が熱交換器の表面までで、カビがいちばん見える送風ファンには当たらないことです。商品の良し悪しではなく構造の話です。

Q浴室用のカビ取り剤をエアコンに使ってもいいですか?
A

使わないでください。浴室の素材に合わせて作られていて、アルミ・樹脂・基板を想定していません。腐食と変色の原因になります。ご自身の範囲で要るのは薄めた中性洗剤だけです。

Qエアコンは一年でカビだらけになりますか?
A

使い方で大きく変わるので年数では言い切れません。ただし、冷房を切る前に送風か内部クリーンで1〜2時間乾かしているかどうかで、同じ1年でも状態がかなり違います。カビが育つ条件のうち減らせるのは「濡れている時間」と「ホコリ」の2つだけです。

Q暖房を使えばカビは死にますか?
A

内部が高温になるわけではありません。暖房は室内機から温かい風を出しますが、熱交換器の表面がカビを殺すほどの温度になる機能ではありません。暖房シーズンにカビが目立ちにくいのは、結露が起きないぶん増えにくいためです。

Qお掃除機能付きならカビは生えませんか?
A

生えます。自動で掃除されるのはフィルターだけで、カビが出る送風ファン・熱交換器・ドレンパンは掃除されません。むしろ部品が多いぶん、分解洗浄を頼むと通常より1時間ほど長くかかります。

Q拭いても数日でまた黒い点が出ます。
A

上流から運ばれてきています。見えている黒い点は熱交換器で育ったものが風で運ばれて付いた結果であることが多く、手前を拭いても供給元が残ったままです。拭き方の問題ではありません。

Qエアコンクリーニングを頼むと、いくらかかりますか?
A

ひなたのエアコンクリーニングは13,200円(税込・1台・標準作業)です。設備の種類と状態を確認したうえで金額を確定してからご案内し、作業当日に追加の料金はいただきません。洗っても樹脂に色が残ることがあり、その場合は清掃では戻りません。現物を確認して、どこまで戻るかをお伝えしてから作業します。

掲載日
2026年10月15日
参照したもの
建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令(第2条・空気環境の調整)
国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」
ハウスクリーニングひなた 作業手順書(電源の扱い・養生・汚水の回収・濡れたまま通電しない)
関係するメニュー
料金のご案内/お掃除メニュー

※ 掲載内容は2026年10月時点のものです。設備の種類・状態によって、ご案内が変わる場合があります。この記事に監修者は置いていません。設備そのものの可否は、お使いの機器の取扱説明書と製造メーカーのご案内をご確認ください。

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ひなたに聞かせてください。

「どこを頼めばいい?」から、一緒に考えます。

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