ハウスクリーニングひなた
洗濯機は動かさないでください
針金ハンガーとストッキングで、奥まで届きます。
結論から書きます。洗濯機は動かさないでください。動かさなくても、奥のホコリまで届きます。
洗濯機は縦型でも40kg前後、ドラム式だと60〜80kgあります。1人で動かすと床が傷み、ホースが抜け、洗濯パンのふちで引っかかって割れます。賃貸なら、そこから原状回復の話になります。
使うのは針金ハンガーとストッキングです。ハンガーを平たく伸ばしてストッキングをかぶせると、すき間に入る柄の長い道具になります。静電気でホコリが付くので、かき出して吸うだけで終わります。
※ 洗濯パンの形、すき間の高さ、排水口の位置は建物と機種で違います。この記事は一般的な家庭用の洗濯機置き場についての説明です。
洗濯パン(防水パン)は何のためにあるのか
洗濯機の下に敷かれている、ふちの立った四角い受け皿です。洗濯パン、防水パン、洗濯機パンと呼び方が分かれますが同じものです。
- 床への水漏れを防ぐ
- これが主な役目です。ホースが外れたり、本体から水が出たりしたときに、床へ広がる前に受け止めます。
- 振動を抑える
- 脚が直接床に乗らないので、音と揺れが伝わりにくくなります。
- 排水口を収める
- 排水口とホースの接続部が、パンの中か端に入っています。
- 掃除の対象になる
- ふちがあるぶん、中にホコリがたまって出ていきません。これがこの記事の本題です。
🚨 最近の住宅では、洗濯パンが無い家が増えています。床を直接の防水仕上げにして、洗濯機を直置きにする形です。その場合の注意は後ろの節に書きます。
パンの中にある排水口そのものの掃除は別の作業です → 洗濯機の排水口掃除のやり方
何がたまっているのか
洗濯機の下は、家の中でもっとも「出ていかない」場所です。ふちで囲まれていて、風も通りません。
- 綿ぼこり
- いちばん多いものです。衣類から出る繊維が、洗濯のたびに少しずつ落ちます。灰色のかたまりになります。
- 髪の毛
- ホコリを絡めて、網のようにまとまります。
- 洗剤・柔軟剤の液だれ
- これが固まると、ホコリが床に張り付いて動かなくなります。乾いた道具では取れません。
- 湿気によるカビ
- パンの隅は乾きません。黒い点やぬめりになります。
- 虫
- ホコリと湿気と暗さがそろっているので、虫がいることがあります(後ろの節)。
- 落とした小物
- 靴下、ヘアピン、小銭。洗濯機の裏側に落ちていることが多いです。
🚨 乾いたホコリと、固まった液だれは取り方が違います。先に乾いたものを全部出して、そのあと濡らした布で拭きます。順番を逆にすると、ホコリが泥になって広がります。
設置のしかたで変わること
すき間の高さで、できることが決まります。先に手を入れてみてください。
- パンがあって、すき間が広い
- いちばんやりやすい形です。柄の長い道具が入り、奥まで届きます。
- パンがあって、すき間が狭い
- よくあるのがこれです。手は入らないが、針金ハンガーの道具なら入ります。この記事の手順はここを前提にしています。
- パンがあって、脚がパンの中に収まっている
- 脚のまわりにホコリが溜まります。脚の根元を狙ってかき出します。
- かさ上げ台に載っている
- 下に手が入るので、いちばん楽です。排水口も見えます。
- パンが無く、床に直置き
- ホコリは出ていきやすいですが、水漏れが床へ直接行きます(後ろの節)。
- 排水口が洗濯機の真下にある
- パンの掃除はできますが、排水口には手が届きません → 洗濯機の排水口掃除のやり方
- ドラム式
- 60〜80kgあります。動かす選択はほぼありません。
「手が入るか」ではなく「道具が入るか」で判断してください。手が入らなくても、2〜3cmあれば道具は入ります。
始める前に — 道具と安全
用意するもの
- 針金ハンガー1本(曲げて使うので、戻さなくていいもの)
- 使い古したストッキングか、使い捨てのダスター(ハンガーにかぶせます)
- 掃除機のすき間ノズル(かき出したホコリを吸う用)
- 固く絞った布を2〜3枚(固まった液だれ用)
- 中性洗剤(液だれとぬめりに。パン全体には使いません)
- 懐中電灯かスマートフォンのライト(🚨 暗いまま手を入れません)
- ビニール袋(出てきたホコリを入れます)
- 長い柄のモップやフロアワイパー(あれば。無くてもハンガーで足ります)
※ 専用の「すき間用ブラシ」も売られていますが、針金ハンガーとストッキングで同じことができます。買う前に試してみてください。
始める前に確認すること
- 🚨 洗濯機の電源プラグを抜く。作業中に動き出さないようにします
- 🚨 給水の蛇口を閉める。
- 🚨 洗濯機を動かさない。縦型40kg前後、ドラム式60〜80kg。床が傷み、ホースが抜け、パンのふちで割れます
- ライトで中を見る。何があるか、小物が落ちていないかを先に確かめます
- ホースの通り道を見る。道具を入れるときに引っかけないように
- 床が濡れていないかを見る。🚨 濡れていたら掃除より先に原因を探します(後ろの節)
- 虫がいるかを見る。いる場合は後ろの節へ
- マスクをする。綿ぼこりが舞います
🚨 いちばん大事な1行。動かさないでください。この記事は動かさない前提で全部書いてあります。
何を使うか — 道具は家にあるもので足りる
専用品を買う必要はありません。よく使われている組み合わせを並べます。
- 針金ハンガー + ストッキング
- これが定番です。ハンガーを平たく伸ばして(細長い輪にして)、使い古したストッキングをかぶせます。静電気でホコリが付くので、かき出すだけで絡め取れます。すき間が2〜3cmあれば入ります。
- 掃除機のすき間ノズル
- かき出したホコリを吸います。奥まで差し込むのではなく、手前に集めてから吸うほうが取れます。
- フロアワイパーのシート
- 柄が長いので届きます。ただし平たいので、パンのふちの内側には入りにくいです。
- 長い柄のすき間モップ
- 市販品です。買うならこれですが、ハンガーで足ります。
- 固く絞った布
- 固まった液だれは乾いた道具では取れません。ハンガーに巻き付けて、濡らして拭きます。
- 中性洗剤
- 液だれとぬめりに少量。パン全体を濡らさないでください。水を乾かせません。
- 使わないもの
- 🚨 水を流し込んで洗う方法はしません。パンの中は乾かせず、排水口へ流れる保証もありません。塩素系も、濡れたまま残るので使いません。
ストッキングが無ければ、使い捨てのダスターや古いタオルでも代わりになります。静電気の分だけ効率が落ちます。
手順 — 動かさずに取る
① 道具を作る
- 針金ハンガーのフックを持って、両側を引っぱる。細長い輪にします。
- すき間の高さに合わせて、さらに平たくする。入らなければもっと潰します。
- ストッキングをかぶせる。輪の先までかぶせて、手元で軽く結びます。
すき間が2cm以下なら、輪をもっと細くしてください。ハンガー1本の太さまで潰せます。
② 乾いたホコリをかき出す
先に乾いたものを全部出します。ここを飛ばして濡らすと、ホコリが泥になって広がります。
- ライトで奥を照らして、どこにあるか見る。
- 奥から手前へ、一方向に引く。🚨 左右に動かすと奥へ散ります。
- 手前に集まったホコリを袋へ入れる。掃除機で吸ってもかまいません。
- 場所を変えて繰り返す。洗濯機の下は四隅と脚の根元にたまります。
- 裏側も同じようにやる。小物が落ちていることがあります。
ここで8割は終わります。残るのは固まった液だれとカビです。
③ 固まった汚れを拭く
乾いた道具で動かないものは、洗剤を含ませて固く絞った布をハンガーに巻き付けて拭きます。
- 布を固く絞る。垂れるほど濡らしません。
- ハンガーに巻いて、汚れに数秒当てる。固まったものをゆるめます。
- 手前へ引いて拭き取る。
- 水拭き用の布に替えて、洗剤を残さないよう拭く。
- 乾いた布で水分を取る。🚨 濡れたまま終わらないでください。カビの原因になります。
1回で落ちなければ、2回に分けてください。強くこする方法が取れない場所なので、当てる時間で落とします。
④ パンの排水口の手前
パンの中にある排水口のまわりにも、ホコリと髪の毛が集まります。見える範囲のゴミを取り除いてください。
🚨 排水口の中へ押し込まないでください。そこが詰まると、パンに水が溜まります。
排水口そのものの掃除(ふた・ヘアキャッチャー・封水)は別の作業です → 洗濯機の排水口掃除のやり方
⑤ 最後に確かめる
- ライトで奥を見て、残っていないか
- 濡れた場所が乾いているか(濡れたまま終わりません)
- ホースを引っかけていないか(折れ・抜け・たるみ)
- 電源プラグと蛇口を戻したか
- 短く運転して、床に水が出ないか
ホースを引っかけているのが、この作業でいちばん多い事故です。道具を入れたあとに必ず見てください。
ホコリが取れないときは
道具が届かない、動かない、すぐ戻る——理由を分けてください。
- すき間が足りない
- ハンガーをもっと平たく潰してください。1cmでも入ります。それでも入らなければ、かさ上げの検討へ(次の節)。
- 液だれで床に張り付いている
- 乾いた道具では動きません。濡らした布を当てる時間を作ります。
- 奥に散らしている
- 🚨 左右に動かしていませんか。奥から手前へ、一方向だけです。
- 洗濯機の裏側に回り込んでいる
- 壁との間は、横からは届きません。できる範囲までにします。
- 小物が引っかかっている
- ヘアピンや硬貨は、ストッキングでは取れません。無理に引き出さず、残す判断もあります。
- すぐ戻る
- 取れていないのではなく、たまる速さが掃除の間隔より速いということです。予防の節へ。
🚨 2回やって届かない場所は、3回目も届きません。そこで「動かそう」に切り替えるのが、いちばん損をする判断です。
かさ上げしたほうがいいのか
よく聞かれる質問で、上位の情報では「予防策として台を置きましょう」で終わっていることが多いところです。判断として書きます。
かさ上げ台は、洗濯機の脚の下に置いて本体を10cmほど持ち上げる台です。
- かさ上げすると得られるもの
- ①下に手が入るので掃除が楽になる ②排水口が見えるので詰まりに気づける ③パンに水が溜まっても分かる ④振動が減ることがある。
- 🚨 かさ上げしないとどうなるか
- 「壊れる」わけではありません。起きるのは「掃除と点検ができない」ことです。排水口が見えないので、詰まりかけているのに気づけません。水漏れに気づくのが遅れます。
- それでも要らない場合
- すでにすき間が十分ある/道具が入って掃除できている/排水口が横に見えている。この状態なら足す必要はありません。
- 🚨 かさ上げのデメリット
- ①高さが上がって、ふたの開け閉めと洗濯物の出し入れがしにくくなる ②重心が上がる ③耐荷重の確認が必要(とくにドラム式)④設置がずれると振動と音が増える ⑤水栓や棚に当たることがある。
- ドラム式の場合
- 60〜80kgあるので、耐荷重と設置を必ず確認してください。設置は1人でやる作業ではありません。
- 賃貸の場合
- 台を置くだけなので通常は問題ありませんが、設置のときに洗濯機を持ち上げるので、パンや床を傷めない段取りが要ります。
まとめると——「掃除できていないなら足す価値がある。できているなら要らない」です。「なんとなく良さそう」で高さを上げると、毎日の出し入れが不便になります。
※ かさ上げ台の耐荷重、サイズ、適合する機種は製品表示で確認してください。ひなたは台の販売も設置も行っていません。
防水パンが無い家はどうするか
上位の情報がほとんど触れていないところです。最近の住宅では、洗濯機を床に直置きにする形が増えています。
- 掃除は楽になる
- ふちが無いので、ホコリが出ていきやすく、道具も入れやすいです。この記事の手順がそのまま使えます。
- 🚨 そのかわり、水漏れが床へ直接行く
- これが唯一の、しかし大きな違いです。パンが無いので受け止めるものがありません。集合住宅の2階以上だと、階下へ回ります。
- 床が防水仕上げになっていることが多い
- 新しい住宅では、洗濯機置き場の床を防水の仕上げにしてパンを省いています。ただし「水が広がらない」という意味ではありません。
- できる備え
- ①排水ホースの接続と給水ホースの接続を、ときどき目で見る ②下にトレーやマットを敷く ③かさ上げ台で持ち上げて、床が見える状態にする。
- 敷くものを選ぶとき
- 吸水するマットは、濡れたときに気づけるという利点があります。ただし湿ったままだとカビになります。樹脂のトレーは水を受け止めますが、溢れたら同じです。
- 賃貸でパンが無い
- 入居時の状態を写真に残してください。水漏れで床を傷めた場合の話になります。
パンが無いこと自体は問題ではありません。「受け止めるものが無い」という前提で、水漏れに早く気づける状態にしておくことが答えです。
洗濯機を動かす場合
この記事は動かさない前提ですが、どうしても必要な場面はあります。その場合の条件を書きます。
- どんなときか
- 何年も掃除していなくて奥に厚く固まっている/小物を落として取れない/パンにひびがある/引っ越しや買い替え。
- 🚨 1人でやらない
- 縦型40kg前後、ドラム式60〜80kg。必ず2人以上で。
- 先に外すもの
- ①電源プラグ ②給水の蛇口を閉めて給水ホースを外す(水が出ます)③排水ホースを外す(残り水が出ます)④アース線。タオルと容器を先に置きます。
- 🚨 パンのふちで引っかける
- これがいちばん多い破損です。パンは樹脂で、斜めに荷重がかかると割れます。持ち上げて越えてください。引きずらないこと。
- 床を傷める
- 脚が床に当たったまま滑らせると、傷とへこみが残ります。賃貸では原状回復の話になります。
- 戻したあと
- 水平を確認して、ホースを正しく接続し、短く運転して漏れを見てください。水平が崩れると振動と音が増えます。
- ひなたは動かすのか
- 🚨 ご依頼のときにご相談のうえで判断します。設置状況によっては動かさない形でご案内します。「必ず動かして奥まで」とはお約束しません。
動かして得られるものと、割る・傷めるリスクを比べてください。多くの場合、道具で届く範囲までで足ります。
下から水が漏れているときは
🚨 これは掃除の話ではありません。先に書きます。
洗濯機の下が濡れている・水が溜まっている場合、掃除を始める前に原因を切り分けてください。
- 給水ホースの接続部
- 蛇口側と本体側。運転していないときにも濡れるなら、ここです。蛇口を閉めて様子を見ます。
- 排水ホースの抜け・折れ
- 排水のときだけ濡れるなら、ここが多いです。差し込みが浅いと溢れます。
- 排水口の詰まりで溢れている
- 排水のときにパンへ水が広がるなら、これです → 洗濯機の排水口掃除のやり方
- 本体内部
- 排水弁やポンプの不具合。ホースも排水口も正常なのに漏れるなら、ここです。掃除では直りません。
- 結露
- 冬にうっすら濡れる程度なら、結露のことがあります。
- 🚨 どこか分からない
- 床を拭いて、乾いた状態から1回だけ運転して、どの段階で濡れるかを見てください。給水のとき/洗っているとき/排水のとき/止まっているとき。これで切り分けられます。
🚨 集合住宅の2階以上で水が広がっている場合は、運転を止めて蛇口を閉め、管理会社かオーナーへ連絡してください。階下へ回ると、掃除や修理の話では済まなくなります。
🚨 本体の修理はひなたの範囲ではありません。ひなたは清掃の事業者で、洗濯機の分解修理や配管の工事はしません。メーカーか購入店の修理窓口、あるいは水道・排水の専門業者です。そこは正直にお伝えします。
虫がいるときは
洗濯機の下は、ホコリ・湿気・暗さの3つがそろっています。虫がいることは珍しくありません。
- なぜいるのか
- ホコリが食べ物になり、パンの隅が乾かず、光が入りません。条件がそろっています。
- 何がいちばん効くか
- 🚨 ホコリを取ることです。食べ物と隠れ場所が同時に減ります。殺虫剤より先にこちらです。
- 乾かすこと
- 洗濯のあとに扉や窓を開けて、洗面所を乾かします。湿ったままだと戻ります。
- 排水口から上がってくる場合
- 封水(底にたまる水)が切れていると、下水から上がってくる経路ができます → 洗濯機の排水口掃除のやり方
- すき間をふさぐ
- 壁との間や、パンと洗濯機のすき間をふさぐ市販のカバーがあります。ただしふさぐと掃除もしにくくなります。
※ ひなたはハウスクリーニングの事業者で、害虫防除の専門ではありません。虫そのものの対策は、専門の事業者か製品の案内に従ってください。ここに書いたのは「掃除でできること」までです。
洗濯機の下の総ざらい — どこを、どうするか
触るものが4つ、見るだけのものが3つ、触らないものが3つです。
- パンの中の乾いたホコリ
- かき出して吸う。月1回。これが本体
- パンの四隅と脚の根元
- かき出す。いちばんたまる場所
- 固まった液だれ・ぬめり
- 濡らした布で拭く。3か月に1回
- 洗濯機の裏側(壁との間)
- 届く範囲でかき出す。小物が落ちています
- ホースの通り道
- 見る。折れ・抜け・たるみ・下敷き
- パンのひび・割れ
- 見る。水を受け止められなくなります
- 床の濡れ
- 見る。🚨 濡れていたら掃除より先に原因を探す
- パンの中の排水口
- 別の作業。手前のゴミだけ取る → 洗濯機の排水口掃除のやり方
- 洗濯機本体の内部
- 触らない → 洗濯機の掃除方法
- 洗濯機を動かすこと
- 原則やらない
月1回ホコリをかき出すだけで、この場所のほとんどは済みます。
やってはいけないこと
- 🚨 洗濯機を1人で動かさない。縦型40kg前後、ドラム式60〜80kg。床が傷み、ホースが抜け、パンのふちで割れます
- 🚨 パンのふちを引きずって越えない。樹脂なので斜めの荷重で割れます。賃貸では原状回復の話に
- 🚨 床が濡れている状態で掃除を始めない。先に原因を切り分けます
- 🚨 水を流し込んで洗わない。パンの中は乾かせず、排水口へ流れる保証もありません
- 先に濡らさない。乾いたホコリを全部出してから。逆にすると泥になって広がります
- 道具を左右に動かさない。奥へ散ります。奥から手前へ一方向で
- 排水口の中へホコリを押し込まない。そこが詰まるとパンに水が溜まります
- 濡れたまま終わらない。乾いた布で水分を取ります
- 塩素系をパンに使わない。濡れたまま残ります
- 暗いまま手を入れない。ライトで見てから
- ホースを引っかけたまま戻さない。作業後に必ず通り道を見ます
上の4つは事故と設備の話、残りは手戻りの話です。とくに1つめだけは守ってください。
どのくらい時間がかかるか
道具を作って10〜20分が一般的な目安です。この記事の作業はこれだけです。
- 道具を作る
- 2〜3分ほど。ハンガーを伸ばしてストッキングをかぶせるだけ。次からは作り置きで0分です。
- 準備(電源・蛇口・ライト)
- 2分ほど。
- 乾いたホコリをかき出す
- 5〜10分ほど。ここが本体です。
- 固まった汚れを拭く
- 5〜10分ほど。当てる時間を含みます。
- 確かめる
- 2〜3分ほど。ホースと濡れを見ます。
- 何年も放置していた場合
- 30分以上見てください。ホコリが固まっていて、何回も引く作業になります。
※ 上の時間は一般的な手順の目安です。すき間の高さ、放置期間、洗濯の回数で変わり、ひなたの施工実績を示す数字ではありません。
どのくらいの頻度でやればいいか
月1回ホコリをかき出すだけで足ります。
- 月1回
- 乾いたホコリをかき出す。10分です。これを守っていれば、固まることがありません。
- 3か月に1回
- 固まった液だれとぬめりを、濡らした布で拭きます。
- 使う条件で詰める
- 家族が多い/ペットがいる/タオルや毛布をよく洗う。綿ぼこりが増えるので月2回に。
- 年1回
- パンのひび、ホースの劣化、床の濡れを見ます。
- 洗濯機を買い替えるとき
- 🚨 いちばん掃除できるタイミングです。設置業者が運び出したあとに、床とパンを全部拭いてください。
🚨 買い替えのときだけは、床が完全に見えます。ここを逃さないでください。
※ 上の頻度は一般的な手入れの目安です。洗濯の回数と内容で変わります。
次にたまるまでを延ばす
入ってくる綿ぼこりを減らすほうが、掃除の回数を減らすより効きます。
- 糸くずフィルターを毎回取る。ここで取らなかった繊維が、部屋と床に出ます。条件なしで効くのはこれです。
- 洗濯のあとに洗面所を乾かす。扉や窓を開ける、換気扇を回す。湿気が無ければカビになりません。
- 洗濯機の上と周囲に物を置かない。ホコリの出どころが減り、掃除のときに動かすものも減ります。
- 洗剤を注ぐときに垂らさない。固まった液だれの正体はこれです。
- すき間をカバーでふさぐ。市販のものがあります。🚨 ただしふさぐと掃除もしにくくなるので、掃除できている人は不要です。
- かさ上げを検討する。掃除できていない場合だけ(上の節)。
- 月1回の日を決める。「気づいたら」では間隔が開きます。
7つのうち、1つめと2つめで大半が済みます。どちらも1分で、費用がかかりません。
そのままにすると、どうなるか
この場所は、急に壊れるものではありません。じわじわ効いてきます。
- ホコリが固まって取れなくなる
- 乾いているうちは10分で取れるものが、液だれと混ざって固まると濡らして拭く作業になります。
- カビとにおいが出る
- パンの隅は乾きません。洗面所全体がにおうことがあります。
- 虫がいつく
- ホコリ・湿気・暗さがそろうので、条件が整います。
- 排水口の詰まりに気づけない
- 🚨 これがいちばん重いです。見ていないので、詰まりかけているのが分かりません → 洗濯機の排水口掃除のやり方
- 水漏れに気づくのが遅れる
- ホコリで覆われていると、濡れていても分かりません。集合住宅だと階下へ回ります。
- パンのひびに気づけない
- 割れていると、水を受け止める役目を果たしません。
- 振動と音が増える
- 脚の下にホコリが固まると、水平が微妙に崩れることがあります。
月1回10分で、このほとんどは起きません。
賃貸の場合
この場所は「傷めると設備の話になる」ものが多いので、整理して書きます。
- 自分でやってよいこと
- ホコリをかき出す、拭く、ホースの通り道を見る。日常の手入れの範囲です。
- 🚨 洗濯機を動かすのは慎重に
- パンを割る・床を傷めるのは原状回復の話になります。どちらも貸主の設備です。
- 連絡したほうがよい場面
- 床が濡れている/パンにひびがある/パンが無い家で水が広がった/排水が引かない。設備の問題の可能性があるので先に連絡を。
- 入居時の状態を残す
- パンのひび、床のへこみ、パンが無いこと。写真に残してください。退去時に前の入居者ぶんを問われないためです。
- 退去のとき
- ホコリは通常の使用による汚れとされることが多いですが、割った・傷めた・水漏れを放置した場合は別です。
エアコンの場合の考え方は賃貸エアコンクリーニングの確認方法にまとめています。
※ 上は一般的な考え方で、契約書の特約が優先されます。判断に迷う場面は、契約書を確認したうえで管理会社かオーナーへご相談ください。
自分でやる範囲と、頼む目安
自分で進める範囲は、動かさずに道具が届くところまでです。本体を動かすこと、修理、配管は含みません。
- 自分で進めやすい
- ホコリのかき出し/固まった液だれの拭き取り/ホースの通り道の確認/月1回の習慣。
- 清掃を頼む目安
- 何年も手入れしていなくて固まっている/においが取れない/洗濯機まわりをまとめてきれいにしたい/パンの奥に手が届かない。
- メーカー・購入店に頼む目安
- 🚨 下から水が漏れる/排水のエラーが出る/異音がする。これは掃除では直りません。
- 水道・排水の専門業者に頼む目安
- 🚨 排水が引かない/あふれる。通管や高圧洗浄の作業で、ひなたの範囲ではありません。
- 管理会社・オーナーへ連絡する目安
- 賃貸で、床が濡れている・パンにひびがある・割ってしまった。
- 買い替えのときに頼む
- 設置業者が運び出したあとが、いちばん掃除できるタイミングです。
ひなたの洗面所クリーニングは9,240円(税込・1か所・約1〜1.5時間)です。🚨 洗濯機の下は標準の範囲に入っていません。ご希望の場合は設備を確認してからご案内しますので、お問い合わせのときにお知らせください → 洗面所クリーニング
ドラム式の乾燥経路の分解清掃はドラム式洗濯機 乾燥機能の分解クリーニング(27,500円・税込・約2.5時間)でお受けしています。
ご相談のときは、洗濯機の型番・防水パンがあるか・すき間の高さ・床が濡れていないかをお知らせいただけると、できる範囲を先にお伝えできます。
よくある質問
Q洗濯機を動かさずに下を掃除できますか?
できます。針金ハンガーを平たく伸ばして細長い輪にして、使い古したストッキングをかぶせてください。すき間が2〜3cmあれば入り、静電気でホコリが絡め取れます。奥から手前へ一方向に引いて、手前に集めたものを袋に入れるか掃除機で吸います。🚨 左右に動かすと奥へ散るので、一方向だけにしてください。
Q洗濯機を動かして掃除してもいいですか?
すすめません。縦型で40kg前後、ドラム式で60〜80kgあります。1人で動かすと床が傷み、ホースが抜け、洗濯パンのふちで引っかかって割れます。パンと床はどちらも貸主の設備なので、賃貸では原状回復の話になります。どうしても必要な場合は2人以上で、電源プラグ・給水ホース・排水ホース・アース線を先に外し、引きずらずに持ち上げて越えてください。
Q洗濯機の下はかさ上げしたほうがいいですか?
「掃除できていないなら足す価値がある。できているなら要らない」です。かさ上げすると下に手が入り、排水口が見えるので詰まりや水漏れに気づけます。🚨 かさ上げしないと「壊れる」のではなく「掃除と点検ができない」のが問題です。いっぽうでデメリットもあります。高さが上がってふたの開け閉めと洗濯物の出し入れがしにくくなり、重心が上がり、耐荷重の確認が必要で、設置がずれると振動と音が増えます。すでに道具が入って掃除できているなら足す必要はありません。
Q防水パンが無い家はどうすればいいですか?
掃除は楽になります。ふちが無いのでホコリが出ていきやすく、道具も入れやすいです。🚨 違いは「水漏れが床へ直接行く」ことだけですが、これは大きな違いです。集合住宅の2階以上だと階下へ回ります。できる備えは、給水ホースと排水ホースの接続をときどき目で見ること、下にトレーやマットを敷くこと、かさ上げ台で床が見える状態にすることです。パンが無いこと自体は問題ではなく、「受け止めるものが無い」前提で水漏れに早く気づける状態にしておくのが答えです。
Q洗濯機の下から水が漏れています。
🚨 掃除の話ではありません。先に原因を切り分けてください。床を拭いて乾いた状態から1回だけ運転し、どの段階で濡れるかを見ます。止まっているときなら給水ホースの接続、排水のときなら排水ホースの抜けか排水口の詰まり、どちらも正常なのに漏れるなら本体内部です。本体の修理はひなたの範囲ではないので、メーカーか購入店の修理窓口になります。🚨 集合住宅の2階以上で水が広がっている場合は、運転を止めて蛇口を閉め、管理会社かオーナーへ連絡してください。
Q洗濯機の下にゴキブリや虫がいるのはなぜですか?
ホコリが食べ物になり、洗濯パンの隅が乾かず、光が入らない——条件が3つそろっています。🚨 いちばん効くのはホコリを取ることで、食べ物と隠れ場所が同時に減ります。殺虫剤より先にこちらです。あわせて洗濯のあとに洗面所を乾かしてください。排水口から上がってくる場合は、封水(底にたまる水)が切れている可能性があります。なおひなたは害虫防除の専門ではないので、虫そのものの対策は専門の事業者にご相談ください。
Q専用の掃除道具を買ったほうがいいですか?
要りません。針金ハンガーとストッキングで同じことができます。すき間用のモップも売られていますが、買う前にハンガーで試してみてください。掃除機のすき間ノズルは、かき出したホコリを吸うのにあると便利です。固まった液だれには、固く絞った布をハンガーに巻き付けて使います。
Q水を流して洗ってもいいですか?
しないでください。洗濯パンの中は乾かせませんし、流した水が排水口へ入る保証もありません。残った水がカビとにおいの原因になります。塩素系も同じ理由で使いません。固まった汚れには、洗剤を含ませて固く絞った布を当てる時間を作ってください。1回で落ちなければ2回に分けます。
Qホコリが奥に入ってしまって取れません。
道具を左右に動かしていませんか。それで奥へ散ります。奥から手前へ一方向だけに引いてください。すき間が足りない場合は、ハンガーをもっと平たく潰せば1cmでも入ります。液だれで床に張り付いているものは乾いた道具では動かないので、濡らした布を当てる時間を作ってください。壁との間など、横からどうしても届かない場所は、できる範囲までにしてください。
Q掃除の頻度はどのくらいですか?
月1回、乾いたホコリをかき出すだけで足ります。10分です。これを守っていれば固まることがありません。3か月に1回は固まった液だれとぬめりを濡らした布で拭いてください。家族が多い、ペットがいる、タオルや毛布をよく洗う場合は月2回に。🚨 洗濯機を買い替えるときは床が完全に見えるので、設置業者が運び出したあとに全部拭いてください。いちばん掃除できるタイミングです。
Q賃貸ですが、洗濯機の下を掃除して大丈夫ですか?
ホコリをかき出す、拭く、ホースの通り道を見る——ここまでは日常の手入れの範囲なので、通常は連絡なしで行えます。🚨 慎重にしてほしいのは洗濯機を動かすことです。洗濯パンを割る、床を傷めるのはどちらも貸主の設備なので原状回復の話になります。床が濡れている、パンにひびがある、パンが無い家で水が広がった場合は、先に管理会社かオーナーへ連絡してください。入居時の状態は写真に残しておくことをおすすめします。
Qひなたに洗濯機の下の掃除を頼めますか?
定型メニューには入っていません。洗面所クリーニング(9,240円・税込・約1〜1.5時間)の標準範囲は洗面ボウル・蛇口・鏡・カウンターまでです。洗濯機の下をご希望の場合は、設備を確認してからご案内しますので、お問い合わせのときにお知らせください。🚨 なお本体の修理(水漏れ・異音・排水エラー)はメーカーか購入店、排水が引かない場合は水道・排水の専門業者の範囲です。そこは正直にお伝えします。
- 掲載日
- 2026年11月3日
- 参照したもの
- お使いの洗濯機の取扱説明書(本体の質量、設置、糸くずフィルターの位置、水漏れ時の対応)
お使いのかさ上げ台の製品表示(耐荷重、サイズ、適合する機種)
お住まいの建物の賃貸借契約書(設備の扱い、修繕の負担、連絡先)
おそうじ本舗「洗濯機の下を掃除したい!簡単なお手入れや掃除方法を紹介」
長谷工コーポレーション「洗濯機の下の掃除方法は?洗濯パンを家にあるもので楽にきれいに!」
くらしのマーケット「洗濯(防水)パンの掃除は5分で完了|自宅にあるもので楽してきれい」
ハウスクリーニングひなた 作業手順書(電源と給水の遮断、本体を動かさない判断、乾いたホコリを先に出す順、濡れを残さない仕上げ、修理と配管は引き受けない判断)
※ 掲載内容は2026年10月時点のものです。設備の種類・状態によって、ご案内が変わる場合があります。この記事に監修者は置いていません。設備そのものの可否は、お使いの機器の取扱説明書と製造メーカーのご案内をご確認ください。
お掃除のこと、まずはご相談から
気になる汚れ、
ひなたに聞かせてください。
「どこを頼めばいい?」から、一緒に考えます。
